研究主題について

 新型コロナウイルスへの対応という新たな課題と向き合うこととなった令和2年度は,変化が激しい近年の社会状況をより一層実感する1年であった。学校現場も新たな生活様式に基づき,ICTによる遠隔授業や密を避けた行事の工夫など,常に新しいアイデアで変化に対応してきた。このように,急激な社会の変化に対応する力は,社会のあらゆる場面で必要とされている。新学習指導要領の基本方針にある,「未来の社会を創り出していくために必要な資質・能力」とは他にどのような力のことを指すのか,それを身に付けるために学校教育の各教科で「何を学ぶか」ということを明確にし,それらを「どのように学ぶか」ということを追求することが,これからの学校教育に求められていると考える。
 そこで,本校は,一昨年度から研究主題を「対話的な学びを通して,自らの学びを自覚し,表現できる子どもの育成」とし,研究の視点を,①目的を明確にした「対話的な学び」,②自己の学びを見つめ直す「振り返り」の2点に絞って授業改善を進めてきた。昨年度の成果として,「振り返り」について,低学年・中学年・高学年・特別支援の4つのチームの特性に応じ,系統性をもたせた様式を作成することができた。これにより,児童の振り返りの質が向上し,それを次の時間の学びにつなげることができるようになってきた。一方,活発な対話や次時につながる振り返りが授業の中で定着してきたからこそ,本時のめあてや授業のねらいの設定が明確でないと,型だけをなぞったものになってしまう,という反省も挙がった。
 そこで,本年度は,昨年度の研究主題「対話的な学びを通して,自らの学びを自覚し,表現できる子どもの育成」を継続し,「目的を明確にする」ことの重要性に立ち返ることで,その実現に効果的な「対話」や「振り返り」を引き出し,授業全体の質の向上をめざしたいと考える。1時間ごとの授業のねらいが各ブロックで定めた「めざす子どもの姿」の実現に向けたものになっているか,さらに,授業のねらいと「対話的な学び」がつながりのあるものになっているかということを今一度深く掘り下げていきたい。
 さらに,昨年度に引き続き,児童の発達の段階に応じ,系統性を持たせた「対話的な学び」や「振り返り」の様式を発展させ,「深川小スタンダード」といえる学びの姿を構築したいと考える。

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